明日もし自分がいなくなっても

明日、自分が生きている保証、1年先10年先、自分が生きている保証なんてどこにもない。

100パーセント明日も生きているなんて、誰にも保障できないのだから、

今日を精一杯に生きましょう!


と、良く聞く話かと思います。


私も、そう思います。


でもね、

もし今日、自分がいなくなったら・・・

明日がくる保障なんて無いのだから・・・

それは、そうなんですけどね

だからといって生き急ぐ必要も、無い。

と、私は考えます。




生き急ぐ

限りある命を、急いで終えようとするかのように生きること。
「やりたいことや物事を、焦るように急いでする(生きる・生活する)こと」
生きることを急ぐ、とはいえ、死に向かって生きているということではなく、
どんどんと、休む間もなくエネルギーを注ぎ込んで突き進んでいくような人の様子。



先々の心配までして、あれもこれもと考えて

いつも焦ってセカセカして


あれもしたい!これもしたい!でも時間が無い!

あれもしていない、これもしていない、あれもやらないと、これもやらないと!


うわぁあああああああ!!


ってやつですね。


分からないでもないですが、思い出す言葉は

せまい日本、そんなに急いでどこへ行く

(50年ほど前の交通安全の標語)

これです。(笑



小さな子供が、アチコチへと興味をそそられ動きまくるのとは、訳が違う。

小さな子供は、なんでも未経験で情報収集しまくり期ですから、

それはそれは生き急ぐパワー満々です。


大人になっていく段階で、色々な事を経験して学んで

必要なモノ、無駄なモノ

どれくらいのペース配分が丁度良いのか

どれくらいまでなら自然な流れなのか


そういったものを、社会の中で肌で感じていけば

どんどんと成熟されて


酸いも甘いも噛み分ける大人になって、

1つ1つの行動は、どっしりと構えていられるようになるのが、理想ではないかな。



若い頃は、なんでもかんでもガツガツと食べられたけど

大人になるにつれ、本当に美味しいものを、ちょっと楽しむ程度が、至福だわね。。。

という感覚にも、似ているなと思うのですよ。



年々、時間の過ぎるスピードが速くなっているし、

1日24時間じゃな足りない!と思っていたことも、私だってあります。


でも、結局「あれがしたい、これがしたい」と言いつつ、

なんやかんやで、やらないんですよね。


仕事だったら〆切があるから、やることたくさんあっても、切羽詰まれば取り掛かれる。

〆切が無いこと(いつかやろう)は、なかなか手をつけられない。


〆切が無いような、プライベートな事、自分がしたいことって、なかなか出来ない・・・


後まわしになって出来ず仕舞い・・・

というような状況は、良く分かります。


それでも、1つ1つに優先順位をつければ


割と今すぐにやっておきたいことなんて、そんなになくて

割と今やりたいことなんて、すぐに叶えられることだったりして


「時間が無い、時間が無い、忙しい忙しい」と生き急ぐ必要は、無いのではないかと思うのですよ。



ダラダラと何もせず過ごした日だとしても

「こんな日も必要ね♡」と、豊かな時間を使えたと満足出来たら、最高の日だし


思うように時間が取れない日になったとしても

「やりきったわ!」と、自分にご褒美の日になるし


計画通りにスムーズに過ごせたら

「平凡が一番幸せなことかもね。」と、誰かや何かを思い出すような、温かい気持ちなるし


今日を、どんな気持ちで生きたか

重要なのは、そこだけじゃないのかな。



生き急ぐ人たちは、今日を、どんな気持ちで生きて

今日という日に、どんな想いが残ったのか?


今日も満足な一日だった!

今日も良い日だった!

そんなふうに感じられているのかな?



出来なかった、してくれなかった、こんなこと言われた、最悪だった


自分はダメな人間なんだ

自分なんか・・・


あれもイヤ、これもイヤ

はぁ・・・


なんなんだ、なんなんだ、自分て、なんなんだ・・・


自分には何が出来る?

どうやったら満足できる?


そんなことばかり考えていれば、悔いばかりが積み重なっていくし、

そりゃ今もし死んだら後悔しちゃうし、生き急いでしまいそう。



今日を、どんな気持ちで生きたか

今日の日に、満足できる自分であれば

生き急ぐ必要も、無くなるように思う今日この頃。




きっと「生き急いでしまう人」は「真面目」なんだよね。

責任感を、人一倍感じているような人。


自分がやらないで誰がする!?といった具合に、

なんでもかんでも背負おうとする人も、生き急いでいるなと感じます。



背負いすぎる魂があるのも事実

私が!私が!と、前に前にでてしまう魂があるのも、事実。


毎日毎日なにしているわけでもないのに忙しくなる魂があるのも事実。

スケジュール帳に予定をビッシリ書き込みたい魂があるのも、事実。


そうなってしまう宿命(癖)なのだから仕方が無いけれど


先々の不安ばかり抱えて生き急いだとしても

いつになっても先々の不安は、無くなりません。


あれもこれもと背負いすぎなくても、誰かが変わりにやってくれるし

自分ばかりが損した気分になるくらいなら、最初から手放してしまえば良いわけで


自分の代わりは、いくらでもいるし

たとえ自分が、突然この世からいなくなっても、きっとどうにか廻っていくものだと

色々見聞きしていくうちに気付いたでしょ?



今日を、どんな気持ちで過ごしたか。

今日という日に、どんな気持ちが芽生えたか。


幸せな気持ち

楽しい気持ち

嬉しい気持ち


バカバカしいことに大笑いした日

こんなことあったよと、おしゃべりしたくなった日


美味しいね

面白いね


生き急がなくても

何もしない日があっても

そんな気持ちに、なれるものですよ。


そんな日々を過ごしていけば、

きっといつ自分がこの世から姿が無くなったとしても、大丈夫♡