私の部屋の時計が壊れました。
元々は、夫が独身時代から使っていたもの。
20年くらい使ったのかな。
夫と付き合い始めた頃
夫の暮らす部屋のあまりの汚さに驚愕して、数日をかけて大掃除したことがありました。
ビールの缶が壁一面にビッシリ積まれていたり
ホコリというより砂まみれのような床
それでも何故かすごく楽しくて
大笑いしながら
ひたすら捨てて拭き掃除して…
さー、やれやれ、これで終わりかな!
と見上げると
壁にある時計が止まっていました。
「時計、止まってるよ?いつから止まってるの?」
と聞いてみると
「分からない、ずっと前からだと思う。」
2時46分
時計の針の日焼け
何年も止まっていたのかな?
この頃の夫は、何をしても上手くいかないし
ものすごいネガティブで陰気でした。
ゴミ山の中で暮らして
時計が止まっていることにも気づかなかった夫
「あーーー!だからだよ!早く電池を変えようよ!」
私は、なんだか、その時計が止まったときから
夫の「時」が止まっているように感じて
「この時計を動かさないと、この人の人生は動き出さない!」
と思ったのを、今でも鮮明に覚えています。
時計の電池を変えて
針が動き出して
部屋も綺麗になって
すると
夫の生活が、どんどん変わっていきました。
時計の針が、カチカチカチカチと鳴っているように
夫の生活も、カチカチカチカチと動き出して
どんどんと環境が変わって
あれよあれよと独立開業までの5年間
大きな円形ハゲ作りながら
通勤の駅のホームでは、突然涙が出てきちゃう日もあったそうだけど、
必死に働いて、勉強して…
そして今に至るわけですが、
この時計を見るたびに、あの頃の日々を思い出して
「あのときが今に繋がっているんだな」と
絶対に忘れたくない日々の全てを、この時計は、見てるんだよな...
物に執着のない夫は
この時計の電池が切れる度に
「もう捨てたら?」と言っていたけど
私は、
「電池を変えたら動くから!」
と、この時計の針を、止めたくなくて…
それが、ついに、電池を変えても動かなくなりましたーーー!泣
悲しいーーーー!
えーーーん!
(´;Д;`)
夫が「もうええやろ」と言います。
私が渋ると
「道子にしては、珍しいよな、ここまで取っておくの。」
夫以上に物に執着がない私だけど
これは、別!
別件だよ!
えーーーん!
(´;Д;`)
さー、どうしようかな…
針が止まったまま
まだ私の部屋に飾ったままです。
今度は、私の時が止まってしまいそうだ!笑
そろそろ決断のときだなと思った今朝でした。
みなさんは、自分の「時」が、動き出したと感じたこと、
「時」が止まっていると感じたこと、
ありますか?
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